2018年のFIFAワールドカップ・ロシア大会からVARのビデオ判定の導入がされています。
VARとはビデオ・アシスタント・レフリーの略で映像で主審の判定を補助する制度となっています。
その影響で試合に変化も起きているようです。
ロシア大会のVARの詳細
試合のある12スタジアムに各35台のスーパースローモーションカメラ・高解像度カメラ・オフサイドカメラなどが設置されています。
これらの映像は、モスクワの国際放送センターのオペレーションルームに映像データが送られており、アシスタントやリプレーオペレーターなどが試合中は常に映像を確認しています。
VARの対象となるのは、PK・得点・レッドカードなどに関係する時のみ使用することができ、いずれも試合結果を左右するケースに利用されます。
VARを見るという権限は主審だけがもっており、主審が国際センターに映像の確認の問い合わせを無線でしたり、逆に国際センターから助言を審判にしたりしています。
VAR導入による変化
VARのビデオ映像はスタジアムのモニターにも映し出されているので、観客もモニターを観て盛り上がっているようです。
ですが、今までと違った変化が起こっているようです。
無得点試合の減少
0-0の無得点のスコアレスドローの試合が極端に減少しました。
これは、ビデオ判定によりPKが増加した影響があるようです。
これまでは、1大会で18回が最多PK数でしたが、今回はグループリーグだけでこの回数を上回っています。
審判もビデオで判断する事が出来るので、PKの笛を吹きやすくなったとの意見もあるようです。
アディショナルタイムの増加
VAR判定中はロスタイムになるので、当然アディショナルタイムも増加するようになります。
PKの色による成功率
サッカーのPKでゴールキーパーのユニホームの色で、PKの成功率の違いを調査した方がいるそうです。
イギリスのグリーンリース博士による研究によるPK成功率です。
ゴールキーパーのユニホームの色 | PK成功率 |
緑色のユニホーム | 75% |
青色のユニホーム | 72% |
黄色のユニホーム | 69% |
赤色のユニホーム | 54% |
赤い色は心理的に不安定になる事が多いので、PKを外す確率が上がっているようです。
ということは、キーパーは赤いユニホームだと有利となる可能性があるようですね。
ゴールキーパーだけ違う色のユニホームを着ているのは、手が使える選手だという事を審判が見てわかりやすくするためで、別色にしなければいけない規定があるようです。
サッカーボールの速度
参考記録ですが、クリスチアーノ・ロナウドがサッカーボールを蹴った時の速度が132km/hに至るとされています。
サッカー界ではそれ以上の速度で蹴る人もいるようです。
PKの場合、ゴールから12ヤード(約10.97m)離れた所にサッカーボールを置いて蹴ります。
そこから、132km/hの速度で、直径が22cmのボールがキーパーめがけて飛んできます。
ちなみにボールの重さは410~450gとなっています。
そりゃ、普通、とれませんよね。
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